都心回帰が始まっている

●都心回帰が始まっている
以上述べたような傾向を裏付けるように、1999年には約23%であった世帯人数が2人以下の世帯の割合が、2003年には約43%へと、急激に増加しています(国土交通省マンション総合調査による)。
また、かつては夜間人口の減少に悩んでいた東京の都心3区(千代田区、港区、中央区)では急激な居住人口増で学校や保育園などの数や容量が足りなくなるという現象が起きています。
データによると、東京羽区では1990年から95年の5年間に2.4%もの人口減少がみられたのに対して、次の95年から2000年までの5年間では人口が逆に2.1%増加し、05年までの5年では4.3%とさらに増加傾向が拡大しています。
この傾向は特に都心3区において顕著であり、この5年間で千代田区15.8%、港区16・5%、そして中央区では35・3%と急激な人口増加の傾向がみられています。
これは、都心部でのマンションの大量供給や価格低下に支えられた結果とはいえ、若い世代だけでなく、高齢世代にとっても知的な刺激にあふれ、娯楽や趣味ばかりでなく医療や健康面でさまざまなサービスを受けることができる都心に住むことが、豊かな時間をもつための大切な選択肢であり、住まい選びの基準になるという、住に対する価値観の変化が反映されたものだと思います。